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文京区 家庭的保育事業 小堀奈央

TEL.03-3822-8488

〒113-0021 東京都文京区本駒込4-27-3-103

SandyとNaoのつぶやきcompany


2020年08月18日


保育ママ時代の卒業生、Kちゃんのママから先日
連絡をいただいた。この春中学生になったKちゃん。
入学の写真を送ってなかったですよね💦と。
残念ながら入学式はなかったそうだが、制服姿の相変わらず
可愛らしい姿を久しぶりに見ることができた。
小学校卒業の時にいただいた写真には、保育ママ1期生だった
Mちゃんの弟くんやそのパパも一緒に写っていて、世の中
繋がっているなと嬉しくなったことだった。
Kちゃんにはお兄ちゃんが2人いて、すぐ上のMくんも私の
ところに通ってくれていた。運動会ではいつもリレーの選手。
スポーツ万能の野球少年Mくんは、3年生になってから
試合もできずに引退となってしまったそう…。
高校生になったら、きっとまた大活躍できますように!!

複写式の連絡帳の保管期限は、5年だったか7年だったか。
でもそれを過ぎてもずっと大切に取って置いてある。
保育ママは自宅でしていたので、小学生になった卒業生たちが
ふらりと遊びに来てくれるなんてことがよくあった。
最初はママに連れられてだったのが、いつしかメールや
LINEで「これから行ってもいいですか?」と
ちゃんとアポを取ってから来るように。
時にはお友だちもたくさん連れて来てくれて、
「手洗いとうがいね。靴はちゃんと並べてね」なんて
私が言うより先に言ったりして。何でもないような日々の
積み重ねは、あの小さかった子どもたちの中にしっかりと
根付いていて、あぁこうして自然と花開くのだなとしみじみ。

ある時、なるほど~!と感心するやらクスッと笑ってしまう
やらなことをKちゃんが言ったのをよく覚えている。
『保育ママ』であった私を友だちに説明する場面のことだ。
Sandyと散歩していたら、Kちゃんとばったり出くわした。
お友だちが「お母さん?」と彼女に聞いた。
さて、なんて答えるのかな。
「お母さんじゃないんだけど、んー、あのね。えっとー、
あのね、赤ちゃんの時にKを育ててくれた人なんだ!」
名回答だなと思った。感心感心、大感心!
と同時に、Kちゃんがそんな風に思っていたのかと、
面白くもあった。彼女のママにもすぐに伝えた。

保育園や幼稚園の先生とも、ベビーシッターともちがう
保育ママという存在を、一緒に過ごしたでも遊んでくれた
でもなく、『育ててくれた人』と捉えてくれていたことには
今も胸に熱いものを感じる。
本当にもう一人のお母さんなのだな、そう思う。

Kちゃんがひとりで遊びに来てくれた時、私はよく
赤ちゃんだった時の話をした。それを聞いている時の
彼女の表情を見るのは楽しい時間だった。
Kちゃんが何度もリクエストしたお気に入りの
エピソードは、これ。
「Kちゃんが来てすぐの時はね、いつもいつも泣いて
ばっかりいたの。お外に行っても大きな大きな声で
ずーっと泣いてるから、通りすがりの人たちが次々に
“あらあら、どうしたの?”と覗き込んでくるのね。
だけどKちゃんは人見知りで泣いているから、もっと
もーっと泣いちゃうの。私はいつも心の中で
“お願い!早くいなくなって!”って思ってたの。」
Kちゃんはそれを、毎度ちょっと照れたような顔で聞く。
そして終わると必ず「ねぇ、Kがいっぱい泣いてさ、
おばさんが来ちゃってもっと泣いてさ、そしたらNaoは
困っちゃったの?早く行ってって思ったの?」と笑う。
お家の人の他にも自分の覚えていないことを知っている
大人がいるというのは、とても嬉しいことなのだろう。

ママと私の交換日記(連絡帳)も、時々読ませてあげた。
椅子の上で体操座りをしながら、じーっと読んでいた。
きっと、色んなことを感じながら。
みんなにどれだけ愛されて育ったかを知る、連絡帳は
子どもにとってみても何にも代えがたい宝物。

中学生になったKちゃんは、吹奏楽部に入ったそうだ。
ママの影響かな(^_-)いつか演奏を聴かせてくれるのを
楽しみにしています。
お礼はもちろん、赤ちゃんの頃のあのお話しね! -N