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文京区 家庭的保育事業 小堀奈央

TEL.03-3822-8488

〒113-0021 東京都文京区本駒込4-27-3-103

SandyとNaoのつぶやきcompany


2019年04月26日

統一地方選挙が行われた。
選挙関係者の皆さま、投票に行かれた皆様、お疲れさまでした。

“保育者あるある”のひとつに、選挙カー勘弁して~~!!
というのがある。さて寝ましょうというタイミング、寝返りを
打って眠りが浅くなったタイミングなどに、元気いっぱいの
アノお声。じわりじわりと近づいてくるその恐怖…
やめてー!こっちに来ないでーー!!と、心で必死に叫ぶ。
その恐ろしさはさながらホラー映画並み(←見たことないけど)。
寝そうな子どもが目を開ける。寝付いた子どもがピクピクする。
もう少し眠れるはずの子どもがすっかり目を覚ます……

大音量のアノお声が、声高らかに言う。
「子育て支援に力を入れます!」
「子育て家庭の味方です!」「子育てしやすい環境を作ります!」

いよいよ投票の日。
目の前に並ぶ候補者の名前をじっと見ながら毎度思うこと
この人に起こされたなぁ、この人にも!あぁこの人にも!
どの人に投票しようかじっくり選んでいるのではなく、恨みを
こめてそれらの名前をじっと見るのである。そしてふと、
子どもを起こさないでいでくれた人に入れちゃおうかな
なんて本気で思ったりもしてしまう。

子育て家庭の味方を本気でうたうなら、どうか考えてみて
欲しい。子どもたちのお昼寝時間のことを。
寝ている間に少しでも家事を済ませたい、一息つきたい
そう思う親のことを。
子育て家庭に色々な補助金が出るのは確かに助かるだろう。
だけど、必要なのはお金だけではない気がする。
ホッとする時間、可愛い寝顔に癒される時間、そういう
些細なことに喜びを感じられることが、必要なのではないか。
世の中は子どものいる人たちのためだけに回っているなんて
そんなことはもちろん思っていない。ただ、色んなことを
想像するのって大事じゃないかな、そう思うだけ。
子育てしやすい環境を約束しているその人が、まさにその時
子育てしやすい環境をぶち壊しているかもしれない。
そんなことをチラッと想像できる人が増えたなら、世の中
とっても素敵だな、そう思うのである。

「今日も選挙カーに起こされちゃいました~」
「あらぁ、今日は誰でした?」
「〇〇さんと〇〇さんと…」
「嫌ですね~」

時にこんな会話が保育者と保護者とで交わさせていることを
候補者の皆さんはご存知だろうか。
“あの人うるさかったから入れない”ならまだしも、
“もう面倒だから投票所に行かない!”なんて困ったことに
ならないようにと願います。

静けさの戻った今週、Sandy'sの子どもたちはよく眠っている。
―N