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文京区 家庭的保育事業 小堀奈央

TEL.03-3822-8488

〒113-0021 東京都文京区本駒込4-27-3-103

SandyとNaoのつぶやきcompany


2019年09月02日

わが家の収納場所の豊富さと言ったらものすごい。
それはとても便利で有難いのだが、つまりはそれだけ自然と
モノが多くなってしまう。
食材やら日用品のストックは、さながらお店並み。
親しい人は大きく頷いてこれを読んでいることだろう。
買っても買ってもどこかに収まってしまうので、
何というか誰もが買い物に躊躇がない。
色んなものが整然とこちらを向いて並んでいるのを見ていると
時にうっとりとさえしてしまう。

一方で保育室の収納はと言うと、ほとんどない。
奥の部屋には少し大きなクローゼットがあるものの
家と比べたら無いに等しい。
入れておくスペースがないということは、
自然とモノは少なくなる。必要な時に必要な分だけ買う。
それが保育室での日常となった。
はじめのうちはそのことがどうも落ち着かなくて、
ソワソワしてしまう自分がいた。
けれど、今は違う。調味料なども残り少なくなってきたのを
見計らって注文したり買いに行ったりすることが
当たり前になってきたのだ。1年前とは別人のよう。

住めば都。
と言うより、そのシンプルなあり方に慣れてみるとむしろ
その方が実は豊かなような気さえしてきたこの頃である。

ということでこの夏、自宅の多過ぎるモノたちも思い切って
あれこれ処分することにした。
あれば便利だけれどなくても問題ないものは手離す。
去年使わなかったもの、着なかった服、靴も手離す。
わんさかある本も、読んだものは基本手離す。
服も本も、着てない読んでないなんてものもあるけれど、
買った時楽しかったのだからそれで良しと考えてみる。

家は確実に軽くなり、同時に気持ちも軽くなってきた気がする。
目の前にあるモノは、コトは、今本当に自分に必要なのか。
究極のところ、時にヒトだってそうかもしれない。
色んなことを一度立ち止まって、吟味してよく考える。
とても大事なことのように思う。

煌びやかな美、質素の美。
美しさにも様々あるが、どうも今の私は
後者により魅力を感じているようだ。

片付けは伝染するようで、最近は家族もせっせと手離し始めた。
ミニマリストと言われる人たちの気持ちが、ほんの少し
分かってきたような⁈
とは言えまだまだまだまだモノだらけ。
“20捨てたらひとつ買う”くらいに思って
この先何年かは手離すことを息することの如く
当たり前に続けていこう。

森を抜けた先にあるのはどんな景色かな。
その未来には、きっと何か良いことが待っている。
そんな気がしてならない。N